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 ADSL(asymmetric digital subscriber line)事業者のイー・アクセスは10月23日,40メガADSLサービス「ADSLプラスQ」のフィールド試験結果を公表した。ADSLプラスQは,下り(NTT局からユーザー方向)が最大40Mビット/秒,上りが最大1Mビット/秒のサービスで,11月5日に開始する。

 フィールド試験は,首都圏のイー・アクセスの社員の自宅など約50回線で実施。最大24Mビット/秒のADSLサービスから40メガADSLに切り替えて,通信速度を比較した。結果によると40メガADSLの下り平均速度は,NTT局からの距離が0.5k~1kmで27.9Mビット/秒,1k~1.5kmで20Mビット/秒,1.5k~2kmで12Mビット/秒となった。同社の24メガADSLサービスの平均速度と比べると,それぞれ12.8M,7.7M,3.3Mビット/秒と高速化できるということが分かった。

 2km以上の場合は,24メガADSLサービスと比べて400k~700kビット/秒高速化した。ただしADSLの速度は,外部からのノイズなどによって数百kビット/秒は上下する。つまり,24メガADSLに比べて40メガADSLに大きなメリットがあるのは,NTT局から2km以内のユーザーと見た方がよい。

 高速化効果はあったもののフィールド試験で最大速度の40Mビット/秒が出たユーザーはいなかった。NTT局から550mのユーザーで,36.5Mビット/秒で接続できたのが最も良い結果である。また,24メガADSLについても,「現状,22Mビット/秒で接続しているユーザーは確認している」(イー・アクセス技術本部の諸橋知雄副本部長)程度。40メガADSLサービスで40Mビット/秒が使える可能性については,「実際の環境で,どのくらいの回線で40Mビット/秒が出るかは分からない。実験室では40Mビット/秒が確認できたので,実現できる速度として最大40Mビット/秒と表現した」(諸橋副本部長)と説明した。

(中川 ヒロミ=日経コミュニケーション)