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 ADSL(asymmetric digital subscriber line)事業者のイー・アクセスは11月11日,株式上場後初の中間期決算を発表した。同社は10月3日に東証マザーズに上場している。2003年4~9月の売り上げは173億9600万円となり,前年同期の74億4900億円から2.3倍に伸びた。

 営業利益は12億7300万円。そこから法人税や投資による損失などを除いた純利益は5億5300万円。前年同期の34億7900万円の赤字から黒字に転換した。

 千本倖生社長兼CEOは決算発表後に,「マーケティング費用を除いたものではなく純粋な利益」と語った。これはソフトバンクの孫正義社長が,ADSLモデムの街角での配布など「大規模なマーケティング費用を考慮しなければ黒字」と主張していることに対する対抗心の表れともいえる。ちなみに孫社長はこれを,「顧客獲得費考慮前営業利益」と呼んでいる。

 同社は,インターネット接続事業者(ISP)にADSL回線を卸売りする事業者。直接ユーザーの獲得はせず,ISP側がユーザー獲得などのマーケティング活動を行う。イー・アクセスによると,現在120万のADSLユーザーがおり,ADSL回線全体の13%のシェアを獲得している。

(市嶋 洋平=日経コミュニケーション)