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 NTT東西地域会社が,2003年度分の新しい接続料案を12月8日に公表した。対象は,メタル回線を使ったxDSL(digital subscriber line)接続や,専用線,ダーク・ファイバ(光ファイバ心線をそのまま貸し出す形態)などである。

 他事業者は,「接続料」を支払うことで東西NTTから該当する設備を借り,東西NTTに対抗する通信サービスを提供できる。東西NTTは同案を総務省に12月8日に申請。11日に開かれる情報通信審議会の電気通信事業部会で議論される。最終的な認可は来年2月ごろの見通しだ。認可されれば,2003年4月からの接続料としてさかのぼって各事業者に適用される。

 今回の接続料案では,メタル回線を電話と共用する場合のxDSL料金が,NTT東日本で前年より10円安い月額158円,NTT西日本で11円安い月額165円になった。また今回の申請で注目されるのは,メタル回線を丸ごと他事業者に貸し出す「ドライ・カッパー」の料金。総務省の強い働きかけで,東西NTTは電話基本料並みに高かった接続料を11月に月額1300~1400円へ大幅に値下げしたが,今回の申請でさらに値下げ。NTT東日本が同1256円,NTT西日本が同1318円とした。ユーザーがNTT電話を解約・休止した場合,月額1300円前後のドライ・カッパー料金で,ADSL(asymmetric DSL)とIP電話を利用できる。

 他の専用線やダーク・ファイバの接続料もおおむね値下がりしている。ただし,NTT東日本の「高速ディジタル伝送」サービスは初めて値上がりした。「設備償却や運用コストの低減以上に,需要の落ち込みが大きかった」(NTT東日本経営企画部)ためという。また今回の申請では,初めてATM(非同期転送モード)回線サービス「メガデータネッツ」の接続料金を公表した。総務省が3月に出した行政指導を受けたものだが,課金システムの整備が必要で,他事業者に開放するのは2004年12月からの予定という。

(玄 忠雄=日経コミュニケーション)