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 昨年末に発表され波紋を呼んでいた,「.org」の多言語ドメイン名の登録抹消が一転,中止となった。orgドメインを管理している非営利組織パブリック・インタレスト・レジストリ(PIR)が2004年2月1日でドメインのデータベースを抹消すると,昨年12月23日に告知していた。「.com」と「.net」の多言語ドメイン名は今回の抹消とは関係がない。

 PIRは同社が管理している「.org」の多言語ドメイン名が,「どの文字コードで使うものとして登録したのか分からない」などとして抹消を宣言した。かつて「.org」は米ベリサインが運用していたが,2003年1月1日にPIRが受け継いだ。今のところ「.org」の多言語ドメイン名は運用されておらず,登録者に対して料金を請求していないという。もし抹消されれば「日本語.org」など「.org」の多言語ドメイン名が一斉に消滅し,登録者は権利を失う。

 ところが,ドメイン名の登録業者やユーザーなどが一斉に反発。PIRに対して登録抹消の撤回を求めた。その結果,PIRは1月14日に登録の抹消を撤回すると発表した。技術的に運用が可能になるまで,PIRのデータに「.org」の多言語ドメイン名を残すとしている。

 多言語ドメイン名は,インターネット技術の標準化団体IETFが2003年に標準化に相当するRFCを発行している。これに対応した,アプリケーションやDNSに関連するサーバーがそろうまで多言語ドメインは利用できない。

(市嶋 洋平=日経コミュニケーション)