米ジュニパー・ネットワークスは2月9日,米ネットスクリーン・テクノロジーズを買収することで,両社が合意したと発表した。ジュニパーは通信事業者向けルーター,ネットスクリーンはVPN装置などのセキュリティ製品を主力とする通信機器ベンダーである。
今回の買収では,ネットスクリーンの発行済み株式1株をジュニパーの普通株1.404株分と交換。買収総額は,40億ドル(およそ4200億円)に及ぶ。買収手続きは2004年の4月から6月の間に完了する見込み。
買収の狙いは,セキュリティ分野の強化。日本法人のジュニパーネットワークスは,「当社の顧客である通信事業者の間で,近年セキュリティに対するニーズが高まっている。ネットスクリーンの買収で,ネットワーク機器とセキュリティ製品を組み合わせたソリューションを通信事業者向けに提供したい」という。
現行製品のサポートについては「当面は継続する」(ネットスクリーンのPR会社フォーカスト・コミュニケーションズの能宗正則氏)。
(白井 良=日経コミュニケーション)