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 au(KDDIと沖縄セルラー電話)は2月16日,第3世代携帯電話(3G)の新製品を3機種発表した。2月下旬から3月下旬に順次発売する。120~130gの製品が珍しくない最近の携帯電話機と比べると,100g程度と小型・軽量である点が特徴。その代わり,搭載カメラの画素数は控え目にした。

 auは今回の3機種を「春商戦で売れ筋となるエントリー・モデル」と位置づける。このため,実売価格はいずれも1万円台半ば以下になる見込みだという。auの現在の最新モデルは1万円台半ば~2万円台後半が初値だった。

 3機種のうち1機種は,最大2.4Mビット/秒のパケット通信が可能な携帯電話サービス「CDMA 1X WIN」に対応。日立製作所が製造する「W21H」(写真上)だ。残りの2機種は,最大144kビット/秒のパケット通信ができる携帯電話サービス「CDMA 1X」に対応する。三洋電機「A5405SA」(写真中)とソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ「A1402S」(写真下)である。

 3機種はいずれも折り畳み型。大きさと重さは,W21Hが幅49×長さ97×厚さ26mmで108g,A5405SAは48×94×20mmで103g,A1402Sは47×89×22mmで104gである。auやNTTドコモの最新の携帯電話機と比較すると,全般的に小さくて軽い。 

 小型・軽量化を実現する一方で,搭載するカメラの画素数は少な目。例えば,W21Hのカメラは124万画素。3機種目にあたるCDMA 1X WIN向け端末の中では,最大画素数となる。しかし,CDMA 1X向け端末には200万画素カメラを搭載した製品「A5403CA」がある。ドコモやボーダフォンも200万画素カメラを搭載した機種を発売済みだ。

 また,CDMA 1X対応のA5405SAとA1402Sは,わずか31万~34万画素にとどまる。100万画素を超す「メガピクセル・カメラ」を搭載する携帯電話機が人気を博す中,これらの新製品は時代に逆行したように見えなくもない。

 しかし,auが昨年11月に発売した大ヒット商品「INFOBAR」は,外観デザインを重視して,カメラの画素数は31万に抑えた。カメラの高画素化へのニーズはいぜんとして高いと見られる中,今回のカメラの画素数を抑えた携帯電話が,柳の下に2匹目のドジョウを見つけられるか興味深い。

 小型・軽量化以外の各端末の特徴は次の通り。W21Hは,月額4200円でメールやWebアクセスの通信料が無料になる割引サービス「EZフラット」に対応。1280×960ドットの静止画を撮影し,メールで送れる。ただし,連続待ち受け時間は170時間と短めだ。3月下旬に発売する。

 A5405SAは,表面の凹凸を抑えたフラットなデザインや,2トーンのカラーリングが目を惹く。子供の利用を想定して,月間通話時間や月間メール送信数に上限を設ける機能を持つ。3月上旬に発売。

 A1402Sは,2.3インチで240×320ドットの高解像度ディスプレイを搭載しながら,わずか78ccと小型化を実現。着せ替えパネルに対応し,またau携帯電話機として初めて赤外線通信機能を持つ。2月下旬発売である。

(杉山 泰一=日経コミュニケーション)