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 ノベルは3月18日,WindowsやLinuxなどのサーバーOS,グループウエア,データベースなどにログインする際のアカウント情報を連携させ一元管理えきるようにするソフトウエア製品の新版など4製品を発表した。3月30日に発売する。

 「Identity Manager 2.0」は,複数のサーバーが持つユーザー・アカウント情報を同期させ,一元的に管理可能にするソフトウエア。旧バージョンの時は「DirXML」という製品名だった。パスワード管理機能を強化。一定文字列数以上のパスワードのみ受け付ける,パスワード内に一定文字数以上の数字を混ぜる,使用済みパスワードの再利用禁止,推測しやすい文字列の使用禁止--などの設定ができる。Webブラウザで設定できるほか,パスワードを忘れたユーザーがブラウザからパスワードをリセットできる機能などを備える。

 「Nsure Audit 1.0.1」は国内初登場で,アカウント情報の新規登録,変更,削除をログに記録するソフトウエア。こうした情報1件ごとに,ディジタル署名を施せる。

 ディレクトリ・サーバー「eDirectory」とシングル・サインオン製品「SecureLogin」もバージョン・アップする。eDirectory 8.7.3は,新たにWindows Server2003とHP-UXの2つのサーバーOSをサポート。またIDとパスワードによる認証と別の方法の認証を両方クリアしないとログインできない仕組みも備える。従来は別製品として提供していたが,標準装備に変更した。SecureLogin3.5.1はJavaアプリケーションやJavaアプレットからの利用が可能になる。

 4製品はいずれもいずれもライセンス販売で価格はオープン。市場推定価格はIdentity Managerが1ユーザー1400円から,Nsure Auditがサーバー1台あたり140万円から,eDirectoryは1ユーザー240円から,SecureLoginは1ユーザー1万1000円から。

(山崎 洋一=日経コミュニケーション)