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 NTTドコモは3月24日に都内で会見を開き,6月1日からiモードに定額制を導入すると発表した。新たな料金サービスの導入を2カ月以上も前に発表するのは,ドコモとしては異例。同様のサービスで先行するauへのけん制や,新聞やテレビなどで相次いだリーク報道への対処が目的と見られる。

 6月から提供する定額料金メニュー「パケ・ホーダイ」は,iモードのコンテンツやメールを利用する際のパケット通信料を月額固定料金にするもの。月3900円で利用できる。ただしパケ・ホーダイを利用できるのは,FOMAの「プラン67」,「同100」,「同150」のユーザーに限られる。

 定額制を導入すると,パケット通信の実効速度が大幅に低下する懸念がある。そこでドコモは,FOMAネットワークに一種の優先制御機能を導入して,パケ・ホーダイを利用するユーザーのパケットと,パケ・ホーダイを利用しないユーザーのパケットでは優先度を変える。混雑時には,パケ・ホーダイ・ユーザーの実効速度の方が遅くなるようにした。

 さらに,ドコモはパケ・ホーダイの導入に先駆けて,5月1日から既存のパケット通信向け割引サービス「パケットパック20」,「同40」,「同80」を最大で50%値下げする。パケットパックは,パケ・ホーダイとは違って,iモード利用時だけでなくパソコンとFOMA端末を接続してデータ通信する際の料金にも割引が適用される。

 会見では立川敬二社長が,携帯電話サービスは2004年度から“生活インフラ”として進化していくと力説。「携帯電話機は,赤外線通信や非接触ICカード,バーコードリーダー機能,カメラなど様々な外部インタフェースを持つようになった。これらを活用して生活の様々なトランザクションを処理できるようにしたい。そのためには,安心して使える定額制は一つの夢」と持論を展開した。

(杉山 泰一=日経コミュニケーション)