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 インターネット接続事業者(プロバイダ)のインターネットイニシアティブ(IIJ)は企業のメール・システムの運用や構築を支援するサービスを強化する。第1弾として4月15日,ウイルスに感染した電子メールからメール・システムを守る「ウイルス緊急対応サービス」を開始。5月以降にも,IIJが培ってきたメール配信に関するノウハウを活用したサービスを提供する。

 4月15日に開始した新サービスは,大量のウイルス・メールによるメール・サーバーのダウンを防ぐためのシステム調査とそのための対策を提案するコンサルティングが中心となる。最近流行している,「MyDoom」や「Netsky」など,感染後に大量のメールを送信して企業などのメール・サーバーに負荷をかけるタイプのウイルスに対応。単純なウイルス・チェックや駆除では回避できないメール・システムの負荷上昇時の緊急対策などをサービスとして提供する。

 具体的には,(1)ユーザー企業のメール・システムのログ調査や状況調査,(2)最適なメール・システムの提案,導入,運用,サポート,(3)ユーザー企業が既に持つメール・システムへのカスタマイズ--などを提供する。料金は案件によって異なるが,1件あたり60万円からである。

 5月以降も企業のメール・システムの設計や構築,運用管理,アウトソーシングなどに焦点を当てたサービスを順次提供する予定である。

(蛯谷 敏=日経コミュニケーション)