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 ボーダフォンは5月6日,非接触ICカード対応の携帯電話機を試作したと発表した。シャープ製のPDC方式携帯電話機「J-SH53」をベースに開発した。実用化時期は現時点では未定。非接触ICカード対応端末についてはNTTドコモが今夏,KDDIが2005年の実用化を表明済み。ボーダフォンの参入によって端末開発競争に拍車がかかりそうだ。

 ボーダフォンの試作機の特徴は,端末側にはアンテナなどの通信機能だけを搭載し,非接触ICカードの核となるアプリケーションやデータ記憶領域を外部メモリーに格納している点。この外部メモリーを端末のメモリー・スロットに挿入することで,非接触ICカードのサービスを利用できるようにする。ユーザーは端末の外部メモリーを差し替えることで,1台の端末で複数の非接触ICカードを使い分けられる。また機種変更をしても,それまで使っていた外部メモリーを差し込んでサービスを引き続き利用できる。

 非接触ICカードの通信仕様は,業界団体のICカードシステム利用促進協議会が策定した「JICSAP2.0」と国際標準規格「ISO14443 Type B」を採用している。

 ボーダフォンは,5月11日から14日まで開催される展示会「ビジネスシヨウ TOKYO 2004」で端末の展示とデモンストレーションを実施する予定。
 (高槻 芳=日経コミュニケーション)