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 第3世代以降の携帯電話の技術を話し合うICB3G-2004(International Conference on Beyond 3G Mobile Communications-2004)が5月28~29日,東京で開催された。次の技術を模索する中,韓国は2006年にも「Wi-Bro」と呼ぶ高速無線アクセス技術を投入することを表明した。

 Wi-Broは音声通話ではなくデータ通信用の技術。高速に移動するユーザーではなく,ある程度,一個所にとどまって利用する“遊牧民”的なユーザーが対象。サムソン電子のヤン・キュン・キム上級副社長によると「最初のデバイスはPCカードやモデムの形態。他の無線技術とのマルチ・モードのものも登場する」と言う。

 韓国情報通信部(MIC)はWi-Broのために2.3GHz帯を用意している。通信速度は複数のアンテナを使うMIMO(Multi Input Multi Output)技術を使う場合,最大50Mビット/秒,使わない場合,最大30Mビット/秒。IEEE 802.16の標準化と足並みをそろえる予定だと言う。

 韓国はWi-Broを第4世代携帯電話へのつなぎと位置付ける。第4世代は移動しながら使うユーザーで最大100メガ,Wi-Broのように止まって使うユーザーの場合最大1ギガの通信を目標にしている。また一歩,韓国の携帯電話が日本の先を行くことになりそうだ。

(松原 敦=日経コミュニケーション)