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 富士通研究所とネットツーコムは6月23日,無線LANを使って音声通話が可能なVoIP(voice over IP)携帯電話機(写真は模型)を発表した。IEEE 802.11bの無線LANモジュールを内蔵し,無線LAN環境でIP電話端末として利用できる。また,背面に備えるコンパクト・フラッシュ・カード・スロットに第3世代携帯電話サービスやPHSなどのデータ通信カードを挿入すれば,これらのデータ通信サービスを利用して,無線LANのない場所でもIP電話端末として使えるようになる。

 2004年秋に製品化する計画。価格は7万円台を予定する。主に,企業向けモバイル・ソリューションの端末として,日本,台湾,中国市場へ売り込む。

 OSにはWindows CE.NET 4.2を採用。PDA(携帯情報端末)としても利用できる。「Windows CE.NETなので端末内で動く企業向けアプリケーションを開発しやすい」(ネットツーコムの王清社長)。また,今後はOSとしてLinuxにも対応する。

 問題点は待ち受け時間。電力消費の多い無線LANを使うので,既存の携帯電話機やPHSのような長時間の待ち受け時間は困難。だが,「発売までには100時間の待ち受け時間の実現を目指して改良を進める」(王社長)としている。

(武部 健一=日経コミュニケーション)