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 ボーダフォンおよびボーダフォンホールディングス(ボーダフォンHD)は8月16日,NTTドコモの津田志郎・元副社長を12月1日付で新社長兼CEOに任命すると発表した。ボーダフォンは第3世代携帯電話(3G)サービスの展開が遅れ,ユーザー獲得競争で苦戦中。ドコモで3Gサービス立ち上げに深く関わってきた津田氏を迎え入れることで立て直しを図る。

 津田氏は技術系出身で,1992年のNTTドコモ(旧NTT移動通信網)発足当初から携帯電話事業に携わってきた。ドコモでは経営企画部長やネットワーク本部長,IMTネットワーク推進室長など要職を歴任。2001年11月に副社長に就任し社長候補の一人となっていたが,今年6月,中村維夫副社長(当時)が社長に昇格したのを契機に子会社のドコモエンジニアリング社長へ転出。同社を8月15日に退社し,16日付でボーダフォンの執行役に就いた。

 津田氏を待ち受けるボーダフォンの状況は厳しい。同社は7月末時点の携帯電話加入者数で純減に転じており,月間20万加入の純増を果たしたNTTドコモとau(KDDIと沖縄セルラー電話)に大きく水をあけられている。16日に都内ホテルで会見した津田氏はボーダフォンの現状に対して「たしかに第2世代携帯電話(2G)から3Gへの切り替え時期に当たっており,苦戦を強いられている」と指摘しつつ,「いくつか施策を打つことで短期的に持ち直せるし,私はそれに貢献できると思う」と自信を見せた。

 ただし,2Gでの独占的な加入者シェアを基盤に3Gをじっくり立ち上げられたNTTドコモと異なり,ボーダフォンでは3Gサービスの本格展開が急務。社長就任から早くも手腕が問われそうだ。



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