侵入検知システム(IDS)大手のインターネットセキュリティシステムズ(ISS)は9月1日,「X-Force 個人情報漏洩対策統合ソリューション」を同
日より提供開始すると発表した。新ソリューションは,2001年から提供している「X-Force プロフェッショナル・セキュリティ・サービス」を刷新したもの。これまで提供していなかった「プライバシーマーク認定取得支援サービス」などを新たに加え,ラインナップをそろえた。
2005年4月から企業に適用が開始される個人情報保護法に対応するのが目的。「セキュリティ・ポリシーや何らかのドキュメントがあっても,現場の実情とかい離している企業が多い」(ISSの山口毅治・プロフェッショナルサービス部シニアディレクター)現状がある。
新ソリューションでは,企業の状況に合わせて三つのステップ--(1)個人情報を取り扱う体制や社内規定の整備,(2)技術面での安全対策の実施,(3)最適な運用管理の実現--を想定。各ステップごとに複数のサービスを提供する。
具体的には,ステップ1では個人情報保護に関して規定する「JIS Q 15001」や個人情報保護法と企業の現状のギャップを分析する「JISギャップ分析サービス」などを用意した。ステップ2では,ぜい弱性診断やIDS製品の導入支援,ステップ3には「ISMS/BS7799の認証取得支援サービス」や,人的な安全対策を進める「ソーシャルチェック(監査)サービス」などがある。
料金は個別見積もり。参考価格はJISギャップ分析サービスで100万円から,ISMS/BS7799の認証取得支援サービスで200万円から,ソーシャルチェック(監査)サービスで50万円からなどとなっている。「戦略的な値付けを目指し,既存のサービスより安くした」(ISSの川口哲成・営業企画部長)という。(ISSの川口哲成・営業企画部長)という。