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 KDDIが固定電話サービス「メタルプラス」や,光ファイバを使った個人向けのFTTH(fiber to the home)サービス「光プラス」用のインフラに,米コリジェント・システムズの伝送装置「CM-100」を大規模に導入することが明らかになった(写真)。

 CM-100はパケットADM(add-drop multiplexer)と呼ばれる伝送装置で,GC局間をつなぐ光ファイバを収容する。KDDIでは,光プラスの1メニューとして提供中のIP放送「光プラスTV」の番組チャンネル数を増やす計画を進めている真っ最中で,ネットワークの拡張に迫られていた。

 KDDIの有賀清一・ネットワーク技術本部オプティカルネットワーク部ネットワーク設計グループリーダーは,「RPR(Resilient Packet Ring)対応で10Gビット/秒ポートを持つ製品がコリジェント製品しかなかった」と,CM-100を採用した理由を語った。RPRはSONET(光同期伝送網)上でイーサネットのMACフレームを伝送する技術。KDDIでは既存のGCリングでRPR対応製品を採用していた。また有賀氏は,「KDDI研究所と一緒に1年間にわたり評価をしてきた。他社製品に比べて,故障が少なかったことが決め手になった」と明かした。

 通信事業者がベンチャー企業の製品を採用する際には,財務状況の良し悪しが大きく影響する。コリジェント・システムズのシェーン・エレニアック・プロダクツ・マーケティング兼営業担当副社長は本誌のインタビューに対して,「当社はイスラエルのオーキット・コミュニケーションズの子会社で,ベンチャー・キャピタルからは資金を調達していない。財務面での問題はない」と説明した。

(山根 小雪=日経コミュニケーション