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 CIAJ(情報通信ネットワーク産業協会)通信品質委員会は,ハンズフリーIP電話機の実態調査を実施,その結果の一部を発表した。委員長を務める入井寛氏(NTTアドバンステクノロジ 音声音響事業ユニット 担当部長)が10月5日から幕張メッセで開催中の展示会「CEATEC JAPAN 2004」で講演したもの(写真右)。講演タイトルは「電話の声はよくなってきているか?」。

 調査の結果から,ハンズフリーIP電話機の音質は携帯電話同士の通話品質に匹敵することが判明した。IP電話の音声品質を表すR値がほとんどの端末で50以上となった。MOS値では3以上である(写真下)。専用端末とソフトフォンを比較すると,専用端末の方が若干良い結果が得られている。なおソフトフォンの1機種(写真下のI0~I2)の品質が突出して高いのは,ヘッドセットを使っている効果が高いとみている。

 調査は8月に実施した。CIAJはIP電話機の実態調査を2002年から実施しており,今回が4回目となる。今回の調査対象にハンズフリーIP電話機を選んだ理由を「コンシューマ向けテレビ電話が登場したきたから。さらにパソコンを使った協調(コラボレーション)作業やテレビ会議の普及もある」(入井委員長)とする。今後はテレビ電話機能を備えた3G携帯電話機や,音声の一斉同報サービス「Push-to-Talk」に対応した携帯電話機の拡声受話の調査も予定している。

 調査に参加した企業は,NTTコミュニケーションズとNTT東日本,そして電話機メーカーの合計10社である。通信事業者の参加は今回が初めて。ハンズフリーIP電話機は10機種を対象とした。内訳は専用端末が6機種,ソフトフォンが4機種。専用端末にはスピーカーホンと電話会議端末がある。ソフトフォンはヘッドセットを使うタイプとスピーカー/マイクを使うタイプを対象とした。ハンドセットを用いるソフトフォンは除外した。


 このほか入井委員長は,IP電話端末の規定「CES-Q003-2」に対する測定法が9月末に固まったことを紹介した。これに伴い,10月1日から認定を受け付けているという。認定された端末には「CIPマーク」が付与される。

(加藤 雅浩=日経コミュニケーション

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