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 NTTグループのアクセス回線技術の展示会「つくばフォーラム2004」で,NTTアクセスサービスシステム研究所シビルシステムプロジェクトの守屋洋担当部長が光回線インフラの課題について講演した(写真)。

 守屋担当部長はアクセス回線設備の現状について「メタル線を引き抜けない。光ファイバと並存せざるを得ない状況で,配管などの設備がひっ迫する懸念がある」と開口一番に指摘した。FTTH(fiber to the home)サービスが本格化する一方で,メタル線を使うADSL(asymmetric digital subscriber line)サービスへの需要もまだ高水準で推移している。さらに新しい固定電話サービスも登場した。現状は「特に末端の配管でスペースが足りない。末端にいくほど配管の本数が足りなくなる。光を新たに収容する余地がない場合もある」(同)のだという。

 この状況を緩和する方法として,守屋担当部長は三つのオプションを示した。具体的には,(1)1本の光ファイバに複数信号を多重して送受信する技術の導入,(2)心線数の多い高密度ケーブルの敷設,(3)不要な配管の除去,--である。これらの施策で,アクセス回線設備の最適化と延命化を図っていくという。

 つくばフォーラム2004は,茨城県つくば市にあるNTTアクセスサービスシステム研究所で22日まで開催している。参加できるのはNTTグループもしくは取引先の社員のみである。

(市嶋 洋平=日経コミュニケーション