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 NTTグループの次世代アクセス回線技術の展示会「つくばフォーラム2004」にNTTアクセスサービスシステム研究所が新しいFWA(fixed wireless access)システムを披露している(写真)。FWAは固定された2地点間を結ぶ技術。同社はWIPAS(Wireless IP Access System)と呼んでいる。

 FWA自体は既存の技術だが「無線の変調方式を工夫することで,伝送距離と高速化の最適なバランスを見出した」(NTTアクセスサービスシステム研究所第一推進プロジェクトFWA推進DP)という。従来,NTTアクセス研がFWAで使っていた変調方式はQPSKのみだったが,これに16QAMを追加。通信先との距離や天候状況に応じて利用する変調方式を動的に切り替える。

 QPSKでは無線区間の伝送速度が最大40Mビット/秒程度だったものが,16QAMを適用することで倍の80Mビット/秒まで高められる(データ伝送速度はQPSKが23Mビット/秒,16QAMが46Mビット/秒)。ただし16QAMはノイズへの耐性が低い。そこで雨天時や,長距離の伝送にはQPSKモードに変更する。QPSKであれば,700m~1kmの距離でも利用できるという。

 FWAシステムは,NTT東日本が福島県内の自治体における無線アクセス・サービス,東西NTTがFTTH(fiber to the home)サービス「Bフレッツ」の無線アクセス・メニューに導入している。ただし16QAMの適用は,自治体サービス向けが今年の9月から。Bフレッツでは随時ファームウエアをアップグレードしているという。

 つくばフォーラム2004は,茨城県つくば市にあるNTTアクセスサービスシステム研究所で22日まで開催した。参加できるのはNTTグループもしくは取引先の社員のみである。

(市嶋 洋平=日経コミュニケーション