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 NTTグループの次世代アクセス回線技術の展示会「つくばフォーラム2004」で,東西NTTのFTTH(fiber to the home)サービス「Bフレッツ」などの工事を担う大明が,光ファイバ敷設工事の効率を上げる新装置のデモを実施した。デモに使用したのは,架空に光ファイバを追加で敷設するのに使う同社の新製品「ハンガー(CRリング)撤去機」と「新型NFT巻き込み機」の二つ。

 架空の光ファイバは,電柱と電柱を結んだケーブルに沿わせて張る。ケーブルと光ファイバは「ハンガー」と呼ぶ部材でつなぐが,従来型のハンガーでは,ケーブル1本に対して光ファイバを1本しか敷設できなかった。電柱の持ち主である電力会社の規定により1事業者当たり電柱1本にケーブル2本までと決まっている。既存のハンガーでは,電柱1本に2本の光ファイバしか敷設できず,FTTHサービスのユーザーが増加し光ファイバが不足すると対応できない。

 そこで1本のケーブルに対して複数本の光ファイバを敷設できる「フレックス・テンダー」が開発された。新規にFTTHサービスを提供する事業者であれば,はじめからフレックス・テンダーを使えばよい。だが,東西NTTは光ファイバを従来型のハンガーで敷設済み。「光ファイバが不足してきた場所では,既設のハンガーを撤去しフレックス・テンダーに変更し,追加分の光ファイバを張る」(大明の千田博之・開発本部長技術開発部長)のである。

 大明の新製品は,既存のハンガーを撤去しながら追加の光ファイバを敷設できる。35メートル分の光ファイバ敷設を約3分で完了する。「ハンガーはケーブルに引っかける爪の向きによって外れたり外れなかったりするもの。基本的には一つずつ作業員が外していくが,当社製品ならば向きによらずに一括撤去が可能で効率的」(千田本部長)と言う。

 つくばフォーラム2004は,茨城県つくば市にあるNTTアクセスサービスシステム研究所で21,22日の二日間にわたり開催した。最終日は16時に幕を閉じた。

(山根 小雪=日経コミュニケーション