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 10月23日午後6時前に新潟県中越地方で発生した地震による通信インフラの障害は,発生から3日目で各社の復旧作業が進んだ。

 まずNTT東日本の固定電話は25日夕方に新潟県の小国町,越路町の合計2900回線が開通した。寸断した光ファイバ・ケーブルを修復するのではなく,う回路を確保することで復旧した。ただし山古志村の1200回線は不通のままとなっている。土砂崩れ,道路陥没などで光ファイバのケーブルが切断されたものと見られているが,場所は特定されていない。なお,山古志村住民はヘリコプターで村外への避難がほぼ完了している。

 携帯電話でも復旧が急ピッチで進んでいる。不通理由の大部分がアンテナ基地局への給電停止のため,各社が電源を供給する移動車両を配備し始めたからだ。NTTドコモでは25日午前に29の基地局が利用できない状態だったが,午後には18局まで減少。被災地の市部では小千谷市や長岡市,栃尾市のそれぞれ一部で利用できない状態が続いている。利用できないのは山間部がほとんどで,26日午前でも同様の状態だという。

 au(KDDI)は長岡市の一部で利用できないが,小千谷市は復旧した模様。ボーダフォンは小千谷市の一部で不通が続いているが,長岡市ではいち早く電源車を配備。利用できる状態となっている。ただし,携帯電話各社は現在不通の山間部エリアの復旧までは相当の時間がかかると見ている。例えば,NTTドコモは小国町,川口町のそれぞれ一部と山古志村の全域で利用できない。他社もほぼ同様である。

 なお,固定電話や携帯電話が復旧したエリアでも,朝の時間帯や余震の発生時などでは回線が輻そうし,つながにくい状態となっている。

(市嶋 洋平=日経コミュニケーション