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 米国の携帯電話事業者であるシンギュラ・ワイヤレスは現地時間の10月26日,米AT&Tワイヤレス(AT&T W)の買収手続きを完了したと発表した。買収金額は約410億ドル。今回の買収により,シンギュラは加入者数で4600万超となり,同2位のベライゾン・ワイヤレスを抜いて全米1位の携帯電話事業者となった。

 シンギュラ・ワイヤレスは,固定通信事業者2位のSBCコミュニケーションズと同3位のベルサウスの合弁会社。シンギュラは今後,約2年程度かけてAT&T Wの携帯電話ネットワークや業務の統合作業を進める。

 今回の買収によりシンギュラは携帯電話事業者の最大手となるため,米国の司法省は,独占禁止法違反に当たらないかの調査を進めていた。結局,シンギュラとAT&T Wが所有する周波数の一部を他事業者に開放することなどを条件に買収を認めた。この判断を受けて,米連邦通信委員会(FCC)も買収を承認した。

 AT&T Wに約16%出資していたNTTドコモは,今回の買収に伴い約64億9500万ドル(約6950億円)を受け取る。2005年3月期連結決算において,関連会社株式売却益として約4970億円を営業外収益に計上する予定である。