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写真1 シャンダ・ネットワーキングのタン社長

 中国・上海に本社を置くシャンダ・ネットワーキング(盛大網絡)は,中国初のそして中国最大のオンライン・ゲーム運用会社。5月には米NASDAQに上場し,12月で創立5周年を迎えた。マイクロソフト・チャイナ社長から2004年2月に同社に転進したジュン・タン(唐駿,写真1)社長に,サイト運営のポイントなどを聞いた。(聞き手は松本 敏明=日経コミュニケーション

--シャンダの現状について教えてほしい

 中国では2003年からの5年間,ブロードバンド利用者が28%の増加率で伸びるという予測がある。ここで主要なアプリケーションとなるのがオンライン・ゲームだ。

 シャンダは中国市場では売り上げもアクセス数も中国で1位。中国全体のゲーム市場は約1億6000万ドルだが,その約半分をシャンダが占めている。

 現在の登録ID数は3億で,アクティブ・ユーザーは2000万人程度。同時アクセス数はピーク時で170万人である。この同時アクセス数は世界最大級で,2位のサイトと比べて約3倍程度ある。一つのゲームでは30万人の同時アクセスがある。

--なぜ中国でトップクラスの地位になれたのか。

 先進的なビジネスモデルにある。我々は単価が高いパッケージ・ソフトではなく,オンラインで安くゲームを提供している。利用料金は1時間に2セント程度で,1カ月に4ドルで使い放題のメニューもある。この金額なら中国人の若者でも受け入れやすい。シャンダがこうしたビジネスモデルを中国で初めて開始した。

 ゲームは自社で開発したものもあるが,ゲーム大国の韓国からライセンスしたものが人気を得ている。ユーザーがサイトにアクセスしたくなるオペレーションもカギになっている。例えば特定の日に,オンラインでゲームに関するイベントを実施するなどしてユーザーを刺激し,サイトに集客する。


写真2 センターから24時間にわたって
中国全土のトラフィックを監視している

--これだけのアクセス数があるサイトで,サービスを停止させない方策は

 サーバーは中国全土で1万1200台に分散させている。ユーザーは自分の近くにあるサーバーにアクセスする。たとえサーバーがダウンしても5000~6000人に影響が出る程度。ダウンした場合でも,中国全土のサーバーを24時間モニタリングしているため5分程度で復旧できる(写真2)。

--中国で2005年に始まるといわれている3G携帯をどのように見ているか。

 3Gは2005年末ころに中国国内でライセンスされると見ている。シャンダは通信機器メーカーとのやり取りはまだ本格化させていない。3Gサービスが始まって通信速度は高速化するが,端末のディスプレーのサイズやバッテリーの持ち時間に問題を抱えており,まだ簡単なゲームしかできないと見ているからだ。

--ほとんどのゲームはインターネット・カフェから利用されているのか。

 2年前は7割から8割がインターネット・カフェからの利用だった。しかし,3カ月前では家庭からのアクセスが約半分になった。この理由は二つある。政府がインターネット・カフェの数をコントロールしていて,これ以上発展させない方策を採っていること。もう一つは中国のブロードバンドが家庭まで普及してきたことだ。