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 大塚商会とリコーは1月31日,業務システムの入力端末として,デジタル複合機を使って文書管理の効率化を図るシステム「DB-DocLink」を発表,3月22日から共同で販売を開始する。従来,デジタル複合機とPCを組み合わせることで,同種のシステムを構築することはできたが,デジタル複合機が直接業務システムの入力端末になるのは初めて。「オフィスにおけるデジタル複合機の役割が変わるのではないか」(リコーの我妻 一紀・常務取締役)と期待を寄せる。

 DB-DocLinkは,リコーのデジタル複合機である「imagio Neo C455シリーズ」と,大塚商会の業務パッケージ・ソフト「SMILEαAD」を連携させるもの。例えば,(1)SIMLEαADで構築した顧客データベースの情報を表示,(2)スキャンした文書データの情報を入力,(3)顧客データベースのマスター・データとスキャンした文書データを関連付けて保存,といった一連の流れをデジタル複合機の液晶画面上で操作できる(写真)。


 こうした操作は,DB-DocLinkを構成する2種類のソフトウエアで実現する。デジタル複合機側はリコーが開発した「エージェントスキャン」,SMILEαAD側は,OSK(大塚商会の100%出資子会社)が開発した「αドキュメントダイレクト」を用いる。

 「エージェントスキャン」はリコー独自のJavaアプリケーション実行環境「Embedded Software Architecture」上で動作する。SIMLEα側から送信されたXML形式のファイルを読み取って,デジタル複合機の液晶画面にデータを表示する。価格は9万5000円(税別)。「αドキュメントダイレクト」はSMILEαADのオプションで,SMILEαAD側の情報をエージェントスキャン側が読み取れるXMLファイルにして出力するもの。価格は10万円。デジタル複合機imagio Neo C455とSMILEαAD顧客管理および上記ソフトウエアを組み合わせた標準構成の価格は308万5000円(税別)から。

(大谷 晃司=日経コミュニケーション