PR

 米国の地域系通信事業者大手のSBCコミュニケーションズは現地時間の1月31日,長距離系通信事業者の米AT&Tを買収すると発表した。買収金額は160億ドル(約1兆6480億円)。

 買収が成立すると,SBCは売上高で現在米国1位のベライゾン・コミュニケーションズを抜き,固定通信事業者として最大手となる。ただし,買収に当たっては米連邦通信委員会(FCC)の審査や株主の承認が必要。SBCは2006年第1四半期までに完了させるとしている。

 買収後も「AT&T」ブランドが利用されるかは不明。だが買収が実現すれば,AT&Tはグラハム・ベルが1876年に創立した約130年の歴史に幕を閉じることになる。

 SBCコミュニケーションズは米国の中西部や南部地域を中心に固定通信サービスを展開。約5000万の顧客を抱える。一方の長距離通信サービスを提供するAT&Tは,約3000万の顧客を持つ。「AT&Tの国際ネットワークとSBCの地域通信,携帯電話,ブロードバンド・サービスは最適な補完関係にある」(SBCコミュニケーションズのエドワード・ウィテカーCEO)。

 SBCコミュニケーションズは2004年10月に携帯電話会社のAT&Tワイヤレスを買収した最大手シンギュラ・ワイヤレスの筆頭株主でもある。