インターネット接続事業者(プロバイダ)のインターネットイニシアティブ(IIJ)は2月9日,2004年9月~12月期(第3四半期)の連結決算を発表した。売上高は対前年同期比6.5%増の102億6100万円,営業利益は同73.9%増の4億1000万円と増収増益だった。
IIJが事業の柱と位置付けるインターネット接続サービスは回線の低廉化により収益が減少。「接続事業はまだ底を打ったとは言い難い」(鈴木幸一社長)。
一方で,システム・インテグレーション事業が好調だったほか,セキュリティやサーバー・ホスティングなどの付加価値サービスが堅調に伸びた。「ネットワークとシステム構築を一体で提供するインテグレーション事業で利益を継続的に生み出せる体質を確立できている」(IIJの渡井昭久CFO=最高財務責任者)。
2005年1~3月に当たる第4四半期は,「1年の中でシステム・インテグレーションの構築案件が年度の中で最も増加する時期」(渡井CFO)から,今期に引き続き増収増益を見込む。