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 日立製作所は2月15日,ノートPCの紛失・盗難による情報漏えいを防止できるシステム構築サービス「セキュリティクライアントソリューション」を発表した。特徴は,HDDを持たない専用端末を使うこと。社員がデータを持ち出せなくすることで,事故の発生を未然に防ぐ。同社が2004年12月に導入を開始した社内システムを商品化した。

 端末にHDDを搭載しないため,業務で使うアプリケーションなどもインストールできない。そこで,アプリケーションは社内の「ホスト端末」に導入,ネットワーク経由で遠隔操作する。

 このホスト端末がパソコンか専用サーバーかの違いで,システム構成は「ポイント・ポイント型」と「センター型」の二つに分かれる。ポイント・ポイント型は,社内LANに接続した自分の席などにあるクライアント・パソコンにアクセスする。この方法では,オフィスで利用している環境をそのままノートPCでも利用できる。センター型は,米シトリックス・システムズの「MetaFrame」を導入した専用サーバーにアクセスする。アプリケーションは,管理者が専用サーバーにあらかじめ導入しておく。

 システムは,HDDを持たないノートPC「FLORA Se210」とICカードを使う認証装置「KeyMobile」で構成する。センター型の場合は,別途,専用サーバーを設置する必要がある。FLORA Se210の外観は,一般のノートPCと同じ。端末を稼働させるため,Windows XP Embedded,ネットワークへの接続機能,社内LANへのアクセス認証機能,遠隔操作ソフトと必要最低限のソフトだけを,フラッシュ・メモリーに搭載している。

 システム構築費用は個別見積もりだが,1ユーザー当たり約26万円となる見込み。この金額には,ポイント・ポイント型ならクライアント用パソコンを,センター型ならMetaFrameのライセンスとサーバーを既に設置済みの場合を想定したノートPC1台当たりの料金。このほかに,アクセスするネットワーク環境や認証サーバーなどの費用も必要。

(加藤 慶信=日経コミュニケーション