PR

 シスコシステムズは2月17日,東京都新宿区に日本研究開発センター(Japan Development Center:JDC)を開設したと発表した。JDCへの投資額は,5年間で1000万~1200万ドル(日本円で10億円超)。2005年第2四半期までに10人のエンジニアを雇用する。

 JDCは,シスコのルーターOS「IOS」を開発に携わる。具体的には,日本のブロードバンド・サービスで要求の高いIPv6やマルチキャスト。米シスコシステムズのIPコアテクノロジーグループのジョン・ハーパー副社長がセンター長を兼任し,IPコアテクノロジーグループの直属という位置付けになる。現地マネージャーには,IPv6の開発に5年間携わってきたオーレ・トロアン・ソフトウエア開発JDC担当部長が就任した。

 シスコシステムズの黒沢保樹社長は,「日本のブロードバンド市場は世界の先端を行っている。日本のマーケット・ニーズを満たした製品を開発し世界に売っていく」とした。また,日本の通信事業者と技術的な関わりを深めることもJDC開設の大きな目的。「同じ国,同じ時間,同じ言語の方がやり取りはスムーズになる」(ハーパー副社長)ためだ。

 2004年11月にNTT持ち株会社が発表した固定電話網のIP化計画に話が及ぶと,「IP化は世界の潮流。だが,日本と米国で全く異なるやり方になるかもしれない。日本に開発拠点を作ることは大きな意味がある」と説明した。

(山根 小雪=日経コミュニケーション