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 NTT持ち株会社は5月12日,2004年度のグループ連結決算を発表した。売上高は前年同期比2.6%減の10兆8059億円,営業利益は同22.4%減の1兆2112億円。ただし,グループ会社の株式売却益などにより,当期純利益は7102億円を確保。前年同期比で10.3%増と,過去最高水準の利益となった。

 営業減益の最大の原因は,稼ぎ頭であるNTTドコモが割引サービスを導入したことなどで,初の減収減益となったこと。NTT東日本,NTT西日本,NTTコミュニケーションズの固定通信事業3社も,割安のIP電話サービスが浸透したことなどによる通話料の減収に歯止めがかかっておらず,業績を伸ばせていない。営業利益ベースではNTT東日本だけが増益,経常利益は3社とも減益だった。

 こうした状況を踏まえ,NTT持ち株会社の和田紀夫社長は「減収傾向は今後もしばらく続くため厳しい」との見解を示しながらも,「営業費用の削減に努め,2005年度も1兆円の営業利益を確保したい」とした。2005年度の連結業績は,売上高を10兆5900億円,営業利益を1兆500億円と予想している。

(島津 忠承=日経コミュニケーション