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 バトラァーズは短期賃貸マンションやホテル向けにブロードバンド環境を構築するベンチャー企業。3月にインターネット接続事業者(プロバイダ)のライブドアと提携し,IP電話ソフト「Skype」を利用できる環境を提供中。同社の竹内敬人代表取締役(写真)に,Skype導入の狙いを聞いた。

──どのような形でSkypeを提供しているのか。

 当社が提供する客室向けのブロードバンド環境構築サービスに付加する形で提供する。パソコンに接続して利用するハンドセット「サイバーフォンK」を設置し,プリペイドカード「スカイプアウトカードS」を販売する。

 サイバーフォンKは、パソコンのUSBポートに接続する電話機型のハードウエア。スカイプアウトカードSは,一般の固定電話や携帯電話に発信可能な「SkypeOut」サービスを1500円分(約400分の通話が可能)利用できる。

──Skypeを導入した狙いを教えてほしい。

 当社のブロードバンド環境構築サービスに付加価値を追加できると考えたからだ。当社の顧客である短期賃貸マンションやホテルの利用者は,多くが出張中のビジネスパーソンや海外からの短期滞在者。パソコンの所有率も高く,かつ国際電話などのニーズもある。こうした利用者にとっては,Skypeは訴求効果が高いと判断した。Skypeが客室サービスの向上につながれば,マンションやホテルの経営者にとって集客につながる。

 当社にとっても,Skypeを利用できるという話題性で注目を浴びるメリットは大きい。

──サービス発表後の反応はどうか。

 顧客からの反応は上々だ。3月にSkypeの対応を発表し,4月から提供を開始しているが,既に100件近い顧客がサイバーフォンKを導入し始めている。「Skypeについて話を聞きたい」と問い合わせてくるホテルやマンション・デベロッパーも多く,手ごたえを感じている。今後は,Webサイトなどを通じてSkypeとの連携を大々的にアピールしていく計画だ。

 ただし不満もある。Skypeからは何も収入を得られない点だ。当社がSkypeの宣伝に費用をかけているにもかかわらず,Skypeの開発会社であるスカイプ・テクノロジーズからは直接の利益は獲得できない。これはSkypeが無料のビジネスモデルであることに起因しているためで,結局我々は周辺機器やプリペイドカードの販売で稼ぐしかない。

 Skypeは技術的に興味深いソフトだし,今後も利用者は増えていく点に疑いはないが,事業者として直接的な収入が得られない点で,無料ソフトのビジネスモデルの限界も感じている。