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 米シカゴで開催中の「SUPERCOMM2005」で現地時間の6月7日,米シスコシステムズのジョン・チェンバースCEOが「IP Next Generation Networks Enabling Service Provider Success」と題する基調講演に登場した。

 壇上にあがるなやいなやチェンバースCEOはアグレッシブに動き回り,「ネットワークが高速化し,リアルタイムのコミュニケーションが可能になるほど生産性もあがってくる。ネットワークは生産性そのものなのだ」と,いつものように“チェンバース節”を力強く披露した。

 ただ,これに続く話でいつもと違ったのは,チェンバースCEOが「IP NGN」という言葉を連発していたこと。IP NGNとは,通信事業者のコア・ネットワークでも使えるような信頼性の高い次世代IPネットワークを構築するためのコンセプト。シスコが打ち出したIP NGNは,単なる製品群や技術にとどまらず,製品導入やサービス提供に付随するソリューションも含む。

 チェンバースCEOは,「顧客と通信事業者のサービス,そのサービスとIPネットワークをつなげるのがIP NGN」と説明し,IP NGNに準じたIPネットワークの構築が顧客満足度の向上や収益の拡大につながる点を強調。そのために,「開発費の約半分を通信事業者向けの機器開発につぎ込む」と具体的な取り組みも披露した。
 
 また講演中,IP NGNによる次世代IPネットワークの構築を,米スプリントやベルカナダ,英BTといった大手通信事業者が決めていることも明らかにした。特にスプリントについては既に構築がかなり進んでいるようで,「IP NGNをコアやエッジに導入し,QoS(quality of service)を確保しながらマルチ・サービスを提供している最初のユーザー」と紹介した。さらに,MPLS(multiprotocol label Switching)ベースのVPN(仮想閉域網)サービスだけでなく,レガシー系のサービスもIP NGNを使って提供中だと説明した。

 チェンバースCEOは続けて,「スプリントは利用機器やサービス構成を簡素化してコストを下げつつ,セキュリティ,モビリティ,プロダクティビティを高めた」とIP NGNの具体的な効果をアピールした。