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 シスコシステムズは千葉市・幕張メッセで開催中の「Interop Tokyo 2005」で,同社としては初の複数セキュリティ機能を一つのきょう体に収めたアプライアンス機器「Cisco Adaptive Security Appliance 5500」(ASA 5500)を展示している。同社が現在推し進める「自己防衛型ネットワーク」向けのソリューションの中核に据える製品。6月1日から出荷を開始している。

 ASA 5500は,ルーターやファイアウォールのほか,IPsec(IP security protocol)対応のVPN(仮想閉域網),SSL-VPN,NAT(network address translation)などの機能を持つ。また,ハードウエア・モジュールを追加することでIPS(侵入防御システム)にも対応する。シスコは従来それぞれの機能を単品のセキュリティ製品として用意をしていたが,今回ASA 5500を統合製品として投入した。

 複数のセキュリティ機能を持つことで「あらゆるセキュリティの脅威に対処することを目指した。ハードウエア的にはすべての機能を動作させてもきちんと動く性能としている」(説明員)。攻撃やトラブルの検知能力を強化するため「IPSがどのVPNセッションからのパケットかか,どのユーザーのパケットかといったきめ細やかな条件で制御をする。ウイルス対策機能についても開発中」(同)だという。

 ASA5500には処理能力によって,三つのモデルがある。価格は最上位のASA 5540が289万9050円,中位の同5520が136万3950円,最も安い同5510が59万6400円。IPS機能を利用するには別途ボードを購入するか,ボード標準搭載のモデルを選択する必要がある。例えば,ASA 5520のIPSを標準搭載したモデルは272万8950円。

 なおASA 5500はInterop Tokyo 2005のBest of Show Awardプロダクトアワード部門のネットワークセキュリティ製品で特別賞を受賞した。

(市嶋 洋平=日経コミュニケーション