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 6月15日にライブドアが発表した公衆無線LANサービス「D-cubic」の展開で,PHS事業者であるYOZANのネットワークの利用形態が明らかになった。2006年12月に予定する1都8県へのエリア拡張の際に,YOZANのVNO(virtual network operator,仮想ネットワーク事業者)として展開する。なおライブドアは2005年10月の本サービス開始当初は,東京の山手線圏内の東京電力の電柱に無線LANアクセス・ポイント(AP)を設置し,パワードコムの光ファイバで結ぶ。

 YOZANは「アステル」ブランドのPHSサービスを提供しているが,4月20日から新規受け付けを停止している。現在保有するPHSの基地局は,東名阪では2005年12月から4.9GHz帯を使う無線アクセス用基地局に切り替えてPHSとは別の商用サービスを展開する予定。この際にWiMAX(当初採用規格はIEEE 802.16-2004)を使うとしている。ただし,末端まですべてがWiMAXではなく,IEEE 802.11系の規格を採用する無線LAN APをWiMAX親局に対する子局として設置する。YOZANはこのネットワークを,利用料を徴収して他社に貸し出すとしている。ライブドアは同サービスを使って,無線LANのAPの設置エリアを拡大する模様。

 また,ライブドアの無線LAN事業の協力パートナーであるパワードコムは,YOZANのWiMAX商用サービスにも協力している。YOZANのサービスは,既存の電柱に設置したPHS基地局を無線LAN APに変更し,PHS基地局に引き込んだISDN回線(64kbps)をパワードコムの光ファイバに置き換える。電柱の基地局を光ファイバで接続する導入モデルはライブドアと同じだ。なおYOZANは現在PHS基地局として,稼働中と確保中を合わせて首都圏に電柱局を約6万5000局,ビル局を約5000局保有している。

(大谷 晃司=日経コミュニケーション