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 日本テレコムは6月24日,2004年度(2004年4月から2005年3月まで)の決算を発表した。日本テレコムは昨年夏にソフトバンク・グループの傘下に入った。結果としてソフトバンクの連結対象となり,グループのソフトバンクBBなどと同様に単体での決算は発表しない方針だった。ただ「報道機関や金融機関からの要望が多かった」(広報室)ため,発表に踏み切った。ただし「今後も実施するかどうかは未定」(同)という。

 日本テレコムの2004年度は,直収電話サービス「おとくライン」の影響が色濃く出た決算となった。売上高は前年度と比べて114億円減の3358億円。営業損益は同519億円減と大きく落ち込み521億円の赤字となった。おとくラインの設備投資や顧客の獲得費用がかさみ,利益水準が大幅に悪化した。営業外の損益や特別損益,税金などを考慮した当期利益は同310億円減の816億円の赤字。

 2005年4月時点の各種サービスのユーザー数なども発表した。音声伝送サービスは個人が356万,法人が138万。このうち,おとくラインの回線数は44万とする。また法人向けのデータ伝送サービスはIP-VPNの「Solteria」が3万9000回線,広域イーサネットのWide-Etherが1万3000回線だった。

 倉重英樹社長の新体制になって強化しているソリューションについては,物販もあわせた非通信回線分野を中心とした売上高は519億円となった。前年度に比べて138億円増えた。

(市嶋 洋平=日経コミュニケーション