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 JSATは7月22日,通信衛星「JCSAT-1B」にトラブルが発生し,通信不能状態になっていることを明らかにした。同衛星は約50社が,イントラネットや放送局の映像素材伝送などで利用している。

 同社によれば,22日15時32分に,定期的に衛星の姿勢を正しい位置に戻す「マヌーバー作業」を実行した際に衛星の姿勢が崩れ,衛星が存在することを示す「テレメトリ信号」を補足できなくなった。同42分にテレメトリ信号を補足し状態確認作業を始めたが,21時20分現在も姿勢は崩れたままという。

 16時10分から衛星のメーカーであるボーイングと状況確認と原因調査を開始した。JSATは,予備衛星「JCSAT-R」をJCSAT-1Bの軌道位置に移動させる準備をしている。ただし,22日21時30分時点では,移動を始めていない。また利用企業に対しては,同社の営業担当から電話やFAXなどで状況を伝えているという。

 JCSAT-1Bは今年の1月17日にも約30時間,通信できなくなった経緯がある。この際は,衛星の姿勢を保つために使う小型のジェット噴射機「スラスタ」の不具合が原因だったが,今回のトラブルとの関係は今のところ不明。

(山崎 洋一=日経コミュニケーション