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■利用が多いのは、施設情報と公共交通機関の案内

 自治体のホームページ内の人気コンテンツをみてみよう。東京都のホームページはサブドメインが管轄局単位になっているので、URLの集計でどの部門への訪問が多いかがわかる。トップは警視庁で多くは運転免許手続きに関するページの利用であった。東京都建設局はやや意外であるが、内訳をみると上野動物園など都施設案内へのアクセスが多かった。

 また東京都に限らずどの自治体サイトでも高い比率をしめているのが、地下鉄やバスなど交通関連の情報である。横浜市の場合はほとんどの管轄局が同じドメインに入っているが、その実際の内訳を見てみると、市営地下鉄、市営バス情報へのアクセスが多くなっている。また博物館、図書館といった生活密着の施設情報にも多くのアクセスがある。(図5)

■図5 東京都・横浜市ホームページ内の人気コンテンツ (2004年9月、家庭からのアクセス、単位:千人) <東京都ホームページ>
順位 訪問者
比率
内容
1 21% www.keishicho.metro.tokyo.jp 
警視庁 (警察署案内、運転免許手続など)
2 16% www.metro.tokyo.jp
トップページ・案内・トピックスなど
3 11% www.metro.tokyo.jp
交通局 (地下鉄・バス路線図、時刻表など)
4 8% www.kotsu.metro.tokyo.jp
建設局 (動物園案内、道路工事情報など)
5 6% www.fukushihoken.metro.tokyo.jp
福祉保険局 (保健所案内など)
6 5% www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp
消費生活相談・トラブル窓口など
ネットレイティングス調べ
<横浜市ホームページ>
順位 訪問者
比率
内容
1 80% www.city.yokohama.jp  
トップページ・各局案内など
2 9% bus.city.yokohama.jp
市営バス案内
3 8% www.edu.city.yokohama.jp
横浜市教育情報ネットワーク
4 7% www.eiken.city.yokohama.jp
横浜市衛生保険研究所
5 5% www.art-museum.city.yokohama.jp
横浜美術館
6 5% www.lib.city.yokohama.jp
横浜市立図書館
ネットレイティングス調べ

■自治体サイトへの訪問はほとんど検索サイト経由

 企業サイト同様に、自治体サイトでも多くの人がヤフー、グーグル、MSNなどの検索サイト経由でアクセスしている。自治体のドメイン名はまず知られていないため、検索がほとんど唯一の手段である。申請窓口の確認、事務所の地図、運転免許の更新案内、各種手続きに必要な書類などを知りたい時、ネットに「東京都 免許更新」といった形でキーワードを入力する人が多い。

 従来は電話などで入手してきた情報を、住民がネットで検索するという行動で入手することがかなり一般的になっている。自治体サイトは、的確な情報を置いておくことはもちろん、利用者が目的の情報にたどり着けるための手段を講じておくことが必要だ。まずは自分の自治体名を検索サイトに入れてみて、結果の最初に出てくるかを確認して欲しい。

 自治体の場合、民間企業のようにアクセスに一喜一憂する必要はないかもしれないが、訪問者を満足させるためには、企業サイト同様に検索語対策や地元住民以外にPRできる魅力的なサイト作りなど、マーケティング的な視点と戦略も今後はより必要とされるだろう。