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米国行政予算管理局(OMB)電子政府・IT室長のカレン・エバンズ(Karen Evans)氏。
 

 米国政府および米国地方政府のITSM(ITサービスマネジメント)に関するカンファレンス「itSMF USA GOVERNMENT」が2004年2月3日、米国・ワシントンD.C.で開幕した。主催はITSMの普及団体、IT Service Management Forum USA(itSMF USA)で、会期は2月4日までの2日間。政府のITSMにテーマを絞ったカンファレンスは米国でも始めてのことだという。カンファレンスの入場者数は、450人としている(主催者発表)。

 ITSMとは、システム運用業務プロセスの整備やベストプラクティスの利用などによってITサービスのレベルを改善・維持すること。英国政府が1980年代末に策定したITSMのガイドライン「ITIL(ITインフラストラクチャ・ライブラリ)」が多くの欧米企業で取り入れられて効果を発揮しつつあり、米国の政府/自治体でも近年、積極的に導入が進められている。

 初日の基調講演は、2003年9月に米国行政予算管理局(OMB)電子政府・IT室長に就任したカレン・エバンズ(Karen Evans)氏が行った。エバンズ氏は「これまでITは、ビジネス主導ではなく技術主導で事が進んでいた。しかし、結局効率が悪い、目的を十分に達していない。このため、技術主導ではなくサービス提供という観点を主導にしてITを進める。民間の大企業で使われているモデルも採用できるものは採用していく」と米国の電子政府の基本的な方向性を示した。

 さらにエバンズ氏は「現在、政府機関の各組織のシステムについて予算、実績、継続的にうまくいっているかなどをベースにパフォーマンスを評価している最中であり、ディテールは違っても、連邦政府内の機関同士なので、骨組み部分については良いものを採用することで、互いの品質を上げていく」と続けた。

 カンファレンスでは、米国空軍など連邦政府の事例だけでなく、ミシガン州、オクラホマ市など地方自治体の事例も数多く発表された。

(日経BPガバメントテクノロジー 黒田隆明)