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「NTTCommunicationsが取組む電子自治体ソリューション 住基カードの取り組みと多目的利用について」
竹田忠雄
NTTコミュニケーションズ ソリューション事業部 e-japan推進部
ICビジネス推進室 担当部長

NTTコミュニケーションズ 竹田忠雄氏

NTTコミュニケーションズ 竹田忠雄氏
 NTTコミュニケーションズ ソリューション事業部の竹田忠雄氏は住基カードについて、「役割りが拡大していくことが期待できる」「民間でのICカード導入や、ICカードビジネスの展開にも大きな影響を与えつつある」という見解を示した。

 竹田氏は、e-Japan計画の2005年段階での具体的なイメージとして「24時間、インターネットを利用してすべての行政情報の閲覧、申請・届出などの手続、手数料納付、政府調達手続きが可能になる」ことなどを挙げた。そして、この時に公的分野のICカードが満たすべき用件として、
  • 国民全体の利便性の向上に資すること
  • 格納情報間の独立性を確保すること
  • 個人認証基盤として利用できること
  • 技術的スペックの柔軟性を確保すること
  • 高度な安全制を確保すること
  • 居住地移動にも適合するポータビリティを確保すること
の6点を挙げた。その上で、国・地方自治体・民間での多目的利用を行えるようにすることで、新たな経済効果も期待できるとした。

 続いて竹田氏は、2003年8月25日からの交付が予定されている住基カードについて言及。「ISO/IEC 14443 TypeBに準拠した非接触ICカード。接触・非接触両用型(コンビ型)も選択化」といった住基カードの基本的な仕様や、他のICカードとの相違点などを説明した。

 また、住基カードの多目的アプリケーションの例として、総務省の資料(「住民基本台帳ネットワークシステムの役割とICカード利活用について」)を基に、将来は「公共交通機関の利用に係るサービス」「地域通貨、電子福祉チケットなどに係るサービス」「公共料金などの決済に係るサービス」など、15例について説明した。同時に、ICカードへのアプリケーションの追加・削除が行えるようになっているが、アプリケーションファイアウォールにより、相互が干渉しないような構成となっていることを強調した。

■ICカードの将来動向について--官民連携でICカードの活用を

 竹田氏は、まずe-Japan全体の今後として「一貫した電子化、IT化の促進」「行政系PKIの整備」などの必要性を確認した。「その構成要素の一つとして、住基カードの多目的利用が促進する」と予測、住民基本台帳における適用業務はもちろん、公的個人認証サービス、地方自治体独自の市民サービスとの関連で、住基カードの利用が拡大されるとの見解を示した。

 さらに、汎用電子申請や国税申告、パスポート申請などが2004年度から本格化すること、手数料支払いや公金処理などの決済サービスも並行して立ち上がるであろうこと、ポイント制やチケット制などの民間サービスや、交通機関・駐車場などの公営サービスのアプリケーションを追加することなどによって、住基カードの利用拡大が見込めると述べた。

こうした民間も含めての「社会基盤としてのICカードシステム」について、以下の3点を課題として挙げた。
  • カード、リーダライタ、端末、発行運営管理システムなどの互換性、相互運用性の確保
  • 複数サービス間のカード、リーダライタ、端末などの共用化による設備の有効利用
  • カード発行者、サービス提供者などの役割分離・分担による経済性の確保、ビジネスチャンスの拡大

■行政・交通・金融の3大利用分野が融合して発展を

 現在のICカード整備状況について竹田氏は「ICカードは行政・交通・金融を3大利用分野としたインフラの形成をしている」と分類、この3大分野のインフラは「行政ICカードは政府・自治体、交通ICカードは鉄道・バス事業者、独自で整備しているのが現状だ」(下記参照)と説明した。
【行政】…現在は自治体などが整備
・行政発行ICカード
・行政窓口端末
・カード発行・管理システム
・行政サービスシステム
【交通】…現在は鉄道・バス事業者などが整備
・交通事業者発行ICカード
・チャージ機
・改札機・運賃箱
・カード発行・管理システム
・精算システム
【金融】…現在は銀行・クレジット事業者などが整備
・金融機関発行ICカード
・加盟店端末(全国1600万店)
・CD・ATM(全国12万台)
・カード発行・管理システム
・決済システム
  続けて竹田氏は、経済性を考えると今後は「3分野のインフラをうまく融合して運用していく必要がある」と指摘。その例として、住基カードに、金融系のサービスアプリケーションを取り込むことなどを挙げ、こうした動きの中で民間にビジネスチャンスが生まれる、との見方を示した。


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