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■ポイントの8%が行政サービスで利用される

 この「つれてってカード」は、地域でかなり普及しているカード、と言ってよさそうだ。加盟店数は当初の140店から現在は182店にまで増えた。ポイント発行も年々増えている。発行されたポイントを売上高に換算すると初年度の96年度の16億8500万円から、2001年度は不況で伸びが止まったものの、それでも19億6000万円となっている。カードの利用回数も1日平均で約900回と活発だ。発行されたカードのうち約75%カードが日常的に使われているという。

 行政関連のサービスの支払いにも、かなり使われている。「つれてってカード」のポイントでの支払いのうち約8%を占めているという。「文化センターでの映画会や温泉施設での売り上げが多い」(つれてってカード共同組合専務理事の宮澤清高氏)ようだ。

 市役所の窓口業務でのポイント利用に限ってみると、利用率は窓口業務全体の5%程度にとどまっているが、「新規転入者など、まだカードを持っていない人が手続きする場合が多いので、決して少ない数字ではない」と宮澤氏は分析する。なお「つれてってカード」の主な機能については下表にまとめた。

●つれてってポイント
 商店街の加盟店で買い物すると100円につき1ポイントが還元される(加盟店は独自の判断で「ポイント倍増セール」など販促イベントを行うことができる)。現金ではなく「つれてってカード」の“電子マネー”で買い物をすると、通常のポイントに加えて100円につき0.5ポイントが上乗せされる。また、赤穂信用金庫の自分の口座から「つれてってカード」のプリペイドシステムに資金を移動すると、100円につき0.5ポイントが付く。1ポイントは1円で換算され、加盟店での買い物のほか、公共施設、市役所での手数料支払いにも利用可能となっている。

●キャッシュカード
 赤穂信金で発行する「しんきんつれてってカード」は、同信金のキャッシュカードとしても利用できる。

●プリペイドカード(電子マネー)
 現金をカードに貯めてプリペイドカードとして利用できる。加盟店の端末では1回10万円まで、「しんきんつれてってカード」では50万円までチャージできる(最大50万円まで)。「しんきんつれてってカード」を持っていれば、自分の口座から「つれてってカード」のプリペイドシステムに資金を移動することもできる。その際、100円につき0.5ポイントが付いてくる。

●福祉チケット
 「福祉おむつ券」「介護用品券」「福祉入浴券」をポイント化してカードに入れ、利用できる(商店街のポイントとは別システム)

●子育て支援
 子育て支援センターの予約端末を使って、市内保育園・幼稚園・子育て支援センターの利用予約ができる。

●行政文書管理(実験終了)
 駒ヶ根市役所職員による行政文書の登録・閲覧・取り出しなどを行う際にICカードを使ってログインして職員を識別。この機能は2001年度で実験を終了した。

●エコポイント(準備中)
 牛乳パックの回収、空き缶回収など省資源、循環型社会の構築に協力してくれた人にエコポイントを発行。現在、システムは完成しているが運用方法などは検討中。つれてってポイントとは別だが、将来は連動させることも構想中だ。小・中・高校生を対象に2002年6月以降、実験予定。



「つれてってカード」のシステム概念図。さらに詳しくはこちらへ。