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 イー・マーキュリー(東京・渋谷)が運営するソーシャル・ネットワーキングサイト(SNS)「mixi(ミクシィ)」の会員数が、8月1日に100万人の大台を突破した。ウェブサイト開設からわずか17カ月半で、巨大コミュニティーに育った。

 SNSとは、自分のプロフィルや友人の一覧、日記などをほかの会員に公開できるサービス。「友人の友人」をたどり、特定企業に所属している人に接触してビジネスに役立てる、同じ趣味を持った人同士で「コミュニティー」を作って情報交換を楽しむ、といったことができる。

 「2ちゃんねる」などの電子掲示板と異なり、匿名性を排除しているのが特徴で、会員になるにはほかの会員からの紹介が必要だ。会員は公開範囲を限定したうえで実名や身元を明かしている場合が多い。SNSの最大手はmixiだが、同様のサイトにライブドアが運営する「livedoorフレンドパーク」や、グリー(東京・港)が運営する「GREE」などがあり、それぞれ会員数を伸ばしている。

 筆者の社内外の友人にもmixi利用者はかなり多い。友人が書いた日記の更新状況が一目で分かるため、面白そうなものを読んでコメントを書くのが筆者の日課になっている。日記の内容は、「○○へ行った」「○○を食べておいしかった」といった他愛もない話が多いが、しばらく会っていない友人の動向が手に取るように分かるのはなかなか楽しい。

 日記といえばmixiなどのSNS以外にも、「ブログ」というサービスがある。ブログの日記は基本的にインターネット上のすべての人に公開されてしまうのに対し、mixiの日記は会員しか読めないうえに、自分の友人しか読めないように制限する機能がある点が大きな違いだ。

 そのためmixiでは、広く公開されるブログにはなかなか書けないネタも飛び出す。典型的なのが仕事の愚痴だ。例えば、毎日の退社時間(ほとんどが24時以降)を列挙して「よく生き延びたなあ」と書く人もいれば、「上司から長時間説教された」「大量の仕事をこなせないでいると、上司から『大した仕事量じゃないと思うんだけど』と言われた。だったら自分でやれ」などと上司に対する露骨な批判を書いている人もいる。それに対して、その人の友人たちが「自分もそういう目に遭ったことがある」「気にするなよ」といったコメントを書き込んでいる。

 mixi会員のうち、筆者と同年代である20代は59.1%なのに対し、40代は5.3%にすぎず、上司がmixi会員である可能性はかなり低い。もっとも、「上司がmixiの会員になったことが判明したので、自分は退会した」といった話もちらほら聞く。

 人が集まれば会社の愚痴が出るのは、居酒屋であろうとネット上のサイトであろうと変わらないようだ。違うのは、居酒屋の愚痴はその場限りだが、ネット上の日記に書かれた愚痴は本人が削除しない限り半永久的に残るということだ。この違いは意外に大きいかもしれない。