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 マクニカは,米サーブゲート(ServGate)と代理店契約を結び,2001年秋にも同社のギガビット対応ファイアウォール製品「SG2000」を発売する。6月に千葉県・幕張で開催されたNetWorld+Interop Tokyoでプロトタイプを参考出展した。実際には,サーブゲートは下位機種を提供中だが,これは他の製品との差別化が難しいため,マクニカはSG2000の製品化を待って,日本市場に投入する。
 SG2000は,米インテル製のネットワーク機器向け専用プロセッサ(ネットワーク・プロセッサ)を搭載するファイアウォール。パケット・フィルタリング(ステートフル・インスペクション)をネットワーク・プロセッサ上で実行するため高速で,ギガビット・イーサネットでも十分なパフォーマンスが得られる。高速なネットワーク機器では,ASIC(アプリケーション・スペシフィックIC)を利用する例が多いが,将来の機能拡張のために,ソフトウエア的な拡張性が高いネットワーク・プロセッサを採用したという。
 SG2000は,ネットワーク・プロセッサを採用しているほか,ファイアウォールのフィルタリング・ポリシーを高速に参照する技術を独自に開発,実装した。300万パケット以上フィルタリングできるという。このため,1000以上のフィルタリング・ルールを設定している場合でも,パフォーマンスはほとんど劣化せず,ギガビット・ネットワークに対応できる。サーブゲートは,複数のネットワーク・プロセッサを搭載して並列処理させることで,10Gビット・イーサネットにも対応できるとしている。
(Y.K)