米マイクロソフトは6月14日,インターネットを介してビジネス情報を検索・取得するためのディレクトリ・サイトであるUDDI(普遍的サービス記述/発見/統合)に,リアルネームズが提供する「インターネット・キーワード」機能を組み込んだと発表した。これによりユーザーは,自分の必要とする製品名やサービス名などをIE(インターネット・エクスプローラ)のアドレス・バーに入力するだけで,UDDIを検索できるようになる。

 UDDIは,米マイクロソフト,米アイ・ビー・エム,米アリバなど36社によって2000年9月に組織された「UDDIイニシアチブ」が仕様を策定・管理するディレクトリ・サイト。2000年11月には,インターネットを介して提供する電子商取引サイトやWebサービスなどの情報を登録・管理し,ユーザーに提供する目的で,「UDDIビジネス・レジストリ」を始動した。ビジネス・レジストリには,(1)ビジネスを提供する企業の情報,(2)その企業が提供するサービスの情報,(3)そのサービスで利用できる機能の情報,(4)その機能を利用するためのインタフェース仕様,を格納できる。

 今回の機能拡張により,ビジネスを提供する企業は,リアルネームズのサイト(Keyword: RealNamesやKeyword Registrars)で企業名や製品名をキーワードとして登録するときに,(1)や(2)と関連づけられるようになる。ユーザーは,登録済みのキーワードを使い,ビジネス・レジストリを検索可能になる。例えば,企業が会社名をキーワードとして登録した場合であれば,IEのアドレスバーに“UDDI 会社名”と入力するだけで,(1)の情報を表示できる。ただし,IEのメニューから[ツール]-[インターネットオプション]を選択し,[言語]ボタンで[英語(U.S.)]を追加して優先度を上げておく必要がある。

 これまで,ビジネス・レジストリに情報を登録したり,ビジネス・レジストリから情報を検索したりするには,UDDIのサイトを利用するか,APIを使ってプログラムなどから操作するしかなかった。今回の機能拡張により,ビジネス・レジストリの情報を検索しやすくなる。

 UDDIは現在のところ,マイクロソフト,アイ・ビー・エム,米ヒューレットパッカードの3社が,それぞれのシステムで構築・運用している(当初はマイクロソフト,アイ・ビー・エム,アリバの3社だったが,2001年3月にアリバからヒューレットパッカードに変わった)。ディレクトリ内の情報はどのシステムでも共通だが,検索機能などはシステムによって異なる。今回の機能拡張は,マイクロソフトが運用するシステムに実装したもの。
(H.J.)