組み込み機器向けのWebブラウザを開発しているACCESSは,携帯電話向けブラウザ「NetFront v3.0 Wireless Profile」をWAP(ワイヤレス・アプリケーション・プロトコル)2.0に対応させる。WAP2.0の標準機能に加え,ダイナミックHTML,JavaScript,SSL(セキュア・ソケット・レイヤー)3.0などもサポートする。WAP2.0ではオプションとされているMMS(マルチメディア・メッセージング・サービス)も組み込む。NetFront v3.0 Wireless ProfileはすでにコンパクトHTML(iモードのコンテンツ記述言語)に対応しているため,1つのWebブラウザでiモード向けWebサイトとWAP2.0向けWebサイトの両方を閲覧できるようになる。2002年の春までに開発を終了させ,夏以降に出荷される見込みのWAP2.0対応携帯電話へ組み込む予定。また,XHTMLに対応したWebページのオーサリング・ツールも開発中である。

 WAP2.0は,WAPフォーラムが策定を進めているブラウザ・フォンの標準仕様。8月1日にパブリック・レビュー版が公開された。これまでのWAP1.0は,独自のコンテンツ記述言語や独自プロトコルを採用していた。これに対しWAP2.0では,インターネット標準に準拠するように大幅に仕様を改訂した。コンテンツ記述言語の「WML2」にはXHMTLの携帯電話向けサブセット「XHTML Basic」を使う。通信プロトコルにはTCP/IPを採用している。標準技術を採用したことにより,他社の携帯電話サービスとコンテンツを共有したり,システムを連携させるといったことが容易になる。すでにNTTドコモKDDIは,WAP2.0の採用を明らかにしている。(T.F.)