有線ブロードネットワークス楽天は,ブロードバンド向けコンテンツの配信事業を手がける新会社「ABC(仮称)」を9月末に設立する。動画や音楽などのコンテンツを,提携するISPやADSL事業者,CATV事業者のユーザー向けに配信する。正式なサービス提供開始は12月を予定している。

 有線ブロードネットワークスは,音楽,映画,ゲームなどのコンテンツ,楽天はポータル・サイトやユーザー・コミュニティについてのノウハウを提供する。配信先のISP,ADSL事業者として明らかになっているのは,イー・アクセスアッカ・ネットワークスNTTPCコミュニケーションズブロードバンド・エクスチェンジの4社。ほかの大手事業者とも現在交渉中である。

 有線ブロードネットワークスと楽天は,現在,多くのコンテンツ配信サービスにおいてコンテンツの品質や帯域がばらばらで,コンテンツ・ホルダーのコスト負担が増えていると指摘。新会社のサービスでは,動画は500kビット/秒程度のWMT(Windows Media Technologies)形式,音声は200kビット/秒程度のWMT形式もしくはMP3形式で,すべてのユーザーにコンテンツを配信する予定である。

 コンテンツの配信システムには,プロデュース・オン・デマンドの配信技術を採用する。各プロバイダのネットワーク内にキャッシュ・サーバーを配置し,そのプロバイダのユーザー向けにコンテンツを配信。IX(インターネット・エクスチェンジ)の混雑を避ける。また,地方のCATV事業者向けには,衛星回線を経由したコンテンツ配信を予定している。(T.F.)