米アップストリームは,アプリケーションをストリーミング配信できるようにするツール「AppStream Technology」を12月に発売する。アプリケーションを特定の処理単位で分割してクライアントに送り,その単位で実行できるため,アプリケーション全体をダウンロードする場合と比べて待ち時間が短くできる。クライアント側で一度読み込んだ処理はディスク上にキャッシュするため,再利用時は高速に実行できる。アプリケーション開発者やシステム管理者にとっては,アプリケーションのバージョン管理をサーバー側で一元化できるというメリットがある。

 AppStream Technologyは,専用のサーバー・ソフトと,クライアントに実装するエージェント・ソフトで構成。Windowsアプリケーションに対応した「Windows Edition」と,JavaアプレットやJavaアプリケーションに対応した「Java Edition」の2種類を出荷する。これまでアップストリームは,Javaアプレットのストリーミング配信に対応したツールを出荷していたが,新製品ではJavaアプリケーションとWindowsアプリケーションのストリーミング配信も可能にする。

 例えば,Windowsアプリケーションを配信する場合,ストリーミングの仕組みは次の通りである。あらかじめアプリケーションを構成するDLL(動的リンク・ライブラリ)ファイルの依存関係やプログラムの構造などを事前に解析し,実行に必要な最低限の部分と,後送しても問題ない部分を切り分けておく。クライアントがそのアプリケーションを呼び出すと,最初に最低限必要な部分だけを提供し,アプリケーションを起動する。その後,必要になった時点でダウンロードする。並行して,ほかのユーザーの使用履歴に基づいて先に読み込み高速化を図る。

 AppStream Technologyの価格は400万円程度からになるとみられる。(H.J.)