富士通は,EJB(エンタープライズJavaBeans)コンポーネント製品をバージョン・アップし,「EJBに関するコンソーシアム」のポータブルコンポーネント規約の第2版に対応させた。同社の会員制マーケットプレイスである「富士通コンポーネントセンター」で販売する。また,動作保証するWebアプリケーション・サーバーとして,従来の「INTERSTAGE Application Server」に,日本BEAシステムズの「BEA WebLogic Server」を加えた。
ポータブルコンポーネント規約は,EJBコンポーネントがどのWebアプリケーション・サーバー製品でも動作するように定めた開発ルールである。コンソーシアムに参加するベンダーやインテグレータが,製品の特徴や過去の実績を基にしてまとめている。2001年2月に第1版を,第2版を2001年9月11に公開している。第2版では第1版の規約を実機で検証し,項目を追加,更新した。
富士通は,第2版の公開を受けて,第1版対応のEJBコンポーネント製品をバージョン・アップして第2版に対応させた。抽象度の高い「ComponentAA/Ejbean Pattern」11種類と,特定の機能を実装した「ComponenntAA/Business Ejbean」31種類を販売する。ユーザーはこれらのEJBコンポーネントを組み合わせ,カスタマイズしてサーバー・アプリケーションを開発できる。
富士通コンポーネントセンターは,EJBコンポーネントの会員制マーケットプレイス。会費は年間60万円で,すべてのコンポーネントの開発ライセンスが含まれる。運用時に,1コンポーネントに付きComponentAA/Ejbean Patternが月額2万円から4万円,ComponenntAA/Business Ejbeanが月額9000円から1万3000円の利用料金がかかる。(T.F.)