オムロンソフトウェアは,携帯電話で会社のメール・サーバーを使えるようにするシステム「マイメ」を開発した。会社のメール・サーバーを使ってメールを送受信できる。NTTドコモの携帯電話「503i」シリーズで利用できる。通常,携帯電話からメールを送信する場合には,送信元が携帯電話のメール・アドレスになってしまう。しかしマイメを使用すると,会社のメール・アドレスを送信元にしたメールを,携帯電話から送信可能になる。11月に製品の販売を開始する。

 マイメは,NTTドコモの携帯電話「503i」シリーズ上で動作するJavaプログラム「iアプリ」で実装された「マイメクライアント」と,サーブレットとして実装された「マイメサーバ」という2つのコンポーネントで構成される。マイメクライアントがマイメサーバに接続してメールの送受信を要求すると,マイメサーバがマイメクライアントの代わりに会社のメール・サーバーに接続し,メールを送受信する仕組みである。マイメサーバは,メール・サーバーと同じネットワーク・セグメントに設置する。社内ネットワーク側に,メールを送受信する代理サーバーを用意することで,携帯電話でも会社のメール・サーバーにアクセスできるようにした。

 例えば,受信メールを参照する場合には,次のように動作する。ユーザーがマイメクライアントを起動すると,マイメクライアントはマイメサーバにHTTP/HTTPSで接続し,着信メールのタイトル一覧を要求する。マイメサーバは,POP(ポスト・オフィス・プロトコル)3またはAPOP(認証POP)で会社のメールサーバーに接続し,メールの一覧を取得してマイメクライアントに返す。ユーザーが読みたいメールを選ぶと,マイメクライントはメールの一覧を取得したときと同じようにマイメサーバと連携し,メールの本文データを取得/表示する。ユーザーは,読みたいメールのデータだけをダウンロードすればよいので,すべてのメールを携帯電話に転送する場合よりも,通信コストを削減できる。通常のiモード・メールでは送受信できない250文字を超える長文メールにも対応する。

 POP3サーバーを利用するときに必要になるユーザー名やパスワードなどは,あらかじめマイメクライアントに登録しておくこともできるし,そのたびに入力することもできる。マイメクライアントを利用するためのパスワードを別に設定し,起動時にユーザー認証を求める機能もある。また,携帯電話の製造番号によって,アクセスの可否を制御することも可能である。

 そのほか,マイメクライアントには,ユーザーがメールを読んだことを簡単な操作で送信者に通知できる「開封確認機能」がある。ユーザーは,メールの本文を読んだ後,ボタンを2つ押すだけで,「メールを開封しました」などのメッセージを返信できる。

 オムロンソフトウェアは,マイメをパッケージとして販売するほか,企業ごとにカスタマイズして販売していく方針である。例えば,(1)開封確認メールで送信者に通知する内容を簡単な操作で切り替えられるようにする,(2)ユーザーがメールを開いた時点で自動的に開封確認メールが送られるようにする,(3)一定時間たっても受信者から開封確認メールが届かなければメールを自動的に再送する--などの機能拡張に応じる。

 パッケージ版の価格は10ユーザーで9万5000円から。マイメクライアントはNTTドコモの「503i」シリーズ,マイメサーバはRedHat6.2JまたはWindows 2000/NTに導入したJ2SE(Java2プラットフォーム標準版)上で稼働する。(H.J.)