NTT-MEシーエヌアイ(本社・東京都)は11月14日から,韓国のテレビ放送をCDN(コンテンツ・デリバリ・ネットワーク)を使ってNTT東日本の地域IP網に接続するBフレッツやフレッツADSLのユーザーに配信するサービス「GoLMTV」を開始した。大規模な放送型の配信サービスとしてははじめてのものである。

 韓国の6局の放送データ(KBS1,KBS2,m.net,PSB,iTV,YTN)を,韓国のGoLMTVサイトでエンコードし,日韓バックボーンを経由してNTT-MEのデータセンターに送信する。エンコードには,韓国通信の社内ベンチャであるリリックメディアの配信技術「LMTV」を使う。LMTVのエンコード・データはWindows Media形式のものだが,リリックメディア独自の技術を使い,映像と音声をそれぞれ異なる比率で圧縮している。そのため,音質と画質が通常のWindows Media形式のものより高いという。

 NTT-MEのデータセンターからは,NTT-MEが構築したCDNを使って配信する。実際のテレビ放送から数秒遅れで,ユーザーに放送が届く。CDNは,NTT東日本の地域IP網に直結する場所にキャッシュ・サーバーを設置したもの。年度内には,国内の主要都市11カ所にキャッシュ・サーバーを設置する予定である。

 ユーザーは,無料ダウンロードできる専用プレーヤ「LMTVプレーヤー」を使って視聴する。これはWindows Media Playerをベースに,6つのチャンネルのプレビュー画面をサムネイル表示できるようにしたもの。視聴したい放送局のプレビュー画面をクリックすると表示が切り替わる。専用プレーヤはWindows専用だが,NTT-MEは同社が12月に発売を予定しているブロードバンドSTB(セットトップ・ボックス)「わくわくステーションII」にも同様の視聴ソフトを搭載し,テレビでも視聴できるようにすることを検討している。

 GoLMTVの利用料金は,NTT-MEのプロバイダ「WAKWAK」の会員は月額1480円。それ以外のISPのユーザーは月額1580円。今後,シーエヌアイは韓国・日本・中国などにおける総合的なテレビ配信サービスを目指し,NTT-MEはCDN事業の拡大を図っていくという。(Y.Y.)