プロキューブは,Windowsアプリケーションの性能を測定するツール「パフォーマンス・レポーター」の販売を,2002年1月に開始する。開発中のアプリケーションのソース・コードに,パフォーマンス・レポーターが提供するAPIを呼び出すコードを追加し,実行時間などを測定する。測定結果は,Windowsが標準で搭載しているパフォーマンス・モニタに出力する。開発時のチューニングだけではなく,運用時のアプリケーション監視にも利用できる。計測には,ナノ秒単位のタイマーを使っている。

 通常ではアプリケーションの実行時間を計測するために,アプリケーション内に時間を出力するロジックを埋め込むといった手法をとる。するとそれが負担になってしまい,正確な実行速度が計測できなくなる。パフォーマンス・レポーターはAPIとして提供されるうえ,パフォーマンス・モニタへの計測データ受け渡しには共有メモリを使い,負荷がかからないようにしている。測定のためにかかる負荷は,アプリケーション全体の1%以下ですむという。

 測定できるのは,ある処理にかかる時間と,一定時間に特定の処理を実行する回数である。対応するのは,Windows NT4.0/2000。測定対象のアプリケーションは,VB Script,Visual Basic,Visual C++などのCOM(コンポーネント・オブジェクト・モデル)をサポートするプログラム言語のみ。価格は,1CPUあたり19万8000円。Javaアプリケーションの性能測定には,次期版で対応する予定である。(T.F.)