米F5ネットワークスは米国時間の2001年12月12日,マルチホーミング向けのトラフィック分散に特化した専用装置「BIG-IP Link Controller」を発表した。インターネット接続を冗長化する目的で,1つの企業が複数のアクセス回線と接続するときに利用する製品である。米国では2002年第一四半期に出荷する。国内でも,2002年3月をめどに出荷する計画。価格は未定である。

 Link Controllerの特徴は,インバウンド(ISPから企業ネットワーク向き)とアウトバウンド(企業ネットワークからISP向き)の両方のトラフィックを分散できる点。従来から,同社の広域負荷分散装置「3-DNS Controller」を使えば,インバウンドのトラフィックを分散することができた。アウトバンドのトラフィックは,サーバー負荷分散装置「BIG-IP Controller」を使うことで分散できた。Link Controllerは,これらの装置からアクセス回線のトラフィック分散機能を抜き出して1台の装置に搭載し,リンクの使用率に応じて動的にアクセス回線を切り替える機能や,専用の管理ツールなどを追加したものである。外部のアプリケーションなどから分散処理をきめ細かく制御できる「iControl」機能も搭載する。

 Link Controllerは,3-DNS ControllerやBIG-IP Controllerをベースに開発されているが,アクセス回線のトラフィックを分散する機能しか持たない。そのため,広域負荷分散やファイアウォール負荷分散などを実現するには,別途3-DNS ControllerやBIG-IP Controllerを使用する必要がある。(H.J.)