Web3Dの最大手,米ビューポイントが日本市場への取り組みを本格化している。国内代理店の役割を担っていた日本法人のビューポイント・ジャパンを2001年12月に廃し,ケイ・ジー・ティーと国内総販売代理店の契約を結んだ。ケイ・ジー・ティーと協力して,Webコンテンツ制作やライセンス販売を強化する。さらに,コンテンツ公開時に必要となるライセンス料金を下げるなど,価格体系も大幅に見直した。Web3D技術「VET(ビューポイント・エクスペリエンス・テクノロジ)」については,Web3Dの機能だけでなく,高精彩画像のズーム表示機能などを向上させた。

 Web3Dとは,Webブラウザ上に3Dグラフィックスを表示してマウスなどで動かせるようにする技術。これまでは写真で表示していた商品を,あたかも店頭で手に取るようにブラウザ上で操作できるようになる。Web3Dを実現する技術は,Cult3Dラティス・テクノロジーのXVLなど多数ある。その中でも,ビューポイントのVETは,3Dグラフィックスの品質が高く操作が軽い点が特徴。Webサイト上で商品を紹介したり,電子カタログで利用するのに向いている。「米国ではバナー広告でVETを使用する事例も増えている」(米ビューポイントの上級副社長フレッド・ブラウン氏)という。

 VETはWeb3Dの機能だけでなく,風景をパノラマ表示したり,高精細な画像をズーム表示する機能などを備える。ズーム機能は,画像ファイルを数十に分割しておき,ユーザーが拡大して見たい部分だけをその都度配信するため,雑誌やポスター向けに作成した数十Mバイトの画像ファイルをWeb上で公開できるようになる。「Web3Dほどコンテンツ制作の手間やコストはかからないので導入しやすい」(フレッド・ブラウン氏)。今回,このズーム機能については,画像をWebブラウザのウインドウから飛び出すように表示する機能を加えた。また,クライアントにVETのプラグインを導入しておけば,Web3Dだけでなく,マクロメディアFlash,WMT(Windows Media Technology)の動画や音声ファイルを再生できるのも特徴である。

 VETのコンテンツを作成するためのツールは,Webサイトから無償でダウンロードできる。ただし,コンテンツの公開時にはライセンス料金を支払う必要がある。新たな料金体系では,「.jp」ドメインの場合,Web3Dは1コンテンツで月額3万円,10コンテンツで月額10万円から。永久ライセンスも新たに設定した。10コンテンツで250万円である。ズーム・コンテンツは画像3つで月額10万円から。CD-ROMやスタンドアロンのPCで使用する場合の料金体系も用意している。(T.F.)